
カテゴリ:賃貸
2021-03-24

住まい探しをしていると、「分譲賃貸マンション」という文字を見かけることがあると思います。
分譲賃貸マンションとは何なのでしょうか。
そこで、今回は
・分譲賃貸マンションとは
・分譲マンションと賃貸マンションの違い
・分譲賃貸マンションのメリット・デメリット
をご紹介していきます。
・分譲賃貸マンションとは
まず、分譲マンションとは、1棟の建物をいくつかの住戸に分割して販売する共同住宅の事です。基本的には鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造による建物となります。
分譲マンションでも投資用として購入した方や、転勤など購入したマンションを賃貸に貸し出しているマンションのことを「分譲賃貸マンション」と言います。
・分譲マンションと賃貸マンションの違い
分譲マンションは販売を目的として建築されたマンションです。高額な商品の販売となりますので、立地条件を含め構造や設備、間取りなども良く練られた建物が一般的です。
賃貸マンションの場合は、その目的が家賃収入を得る収益事業となりますので投資効率を考え建物の構造や設備などの原価や品質を低く抑える傾向にあります。
・分譲賃貸マンションのメリット
1つ目のメリットは賃貸マンションと比べてグレードが高いことです。
先ほども述べましたが、分譲マンションは販売を目的として建築されているため、設備・仕様・構造のグレードが高いです。
たとえばキッチンや浴室などの水まわり設備が最新であったり、物件によっては床暖房やディスポーザーなど付いていることもあります。
また、共用部分も防犯カメラやオートロック、宅配ボックスなど設備が揃っています。
2つ目は耐震性や防音性が優れていることです。
販売目的で建築しているため、構造もしっかりしており、耐震性や耐火性に優れ、壁や床も厚いため断熱性や防音性も高い物件が多いです。
安心して住みやすい設計になっている点も、人気が高い理由のひとつといえるでしょう。
3つ目はマナーの良い入居者が多い傾向にあることです。
長く快適に住むために、不要なトラブルは避け、住みやすい環境を維持しようとする意識が高いからです。トラブル等を起こして、長く付き合っていく他の入居者に迷惑をかける人は比較的少ないとされています。
・分譲賃貸マンションのデメリット
1つ目のデメリットは、家賃が高いことです。
一般の賃貸物件に比べ、設備や構造がよかったり、人気が高かったりする分、若干家賃設定も高めになっています。
2つ目は規約が多くルールが厳しいという点です。
賃貸マンションであれば、マンション全体の規約を守るだけで良いのですが、分譲賃貸はマンション全体の規約と、部屋の貸主が決めた規約の2つを守る必要があります。
例えば、マンション全体の規約ではペット可の物件でも、部屋の貸主がペット不可と決めたらペットは飼えません。
3つ目は契約更新出来ない場合もあることです。
分譲賃貸マンションは、オーナーの意向により、期間限定で貸し出されているケースもあります。
「定期借家契約」といいますが、その場合は契約期間が決められており、契約更新もできません。
■分譲賃貸マンションのまとめ■
分譲賃貸マンションは建物のグレードが高く住みやすいというメリットがある反面、所有するオーナーによって規約が違ったり、企業が行うプロのオーナーでないなどのデメリットも存在します。そのメリットとデメリットを考慮した上で検討することをおすすめします。
もちろん契約書や管理規約を精査して、問題がなければ無暗に警戒する必要もありません。賃貸マンションマンションとは違う住み心地を楽しむことができます(^^)