1.希望条件の整理
「不動産購入」は、一生のうちで数回あるかないかの大きな買い物であり、また大切な資産です。
購入に対しての希望条件等を整理しておくとイメージも明確となり購入計画もスムーズに進みます。
(1)予算
物件価格、自己資金、月々の支払額など
(2)エリア
地域、沿線、最寄り駅など
(3)物件タイプ
戸建、マンション、土地
(4)時期
子供の小学校入学までなど
(5)物件のグレード
広さや築年数、ペット可など
2.資金計画
希望条件が整理出来たら、次に購入にかかる資金総額を事前にしっかりと確認しておくことが重要です。
購入には物件価格の他に、税金などを含めた諸費用がかかります。
これらの諸費用は住宅ローンの借入の有無により変動がありますが、おおよそ物件価格の6~8%程度と考えればいいでしょう。
【諸費用】
・仲介手数料
売却が成立した場合、取引額に応じて仲介手数料がかかります。
・印紙代
売買契約書、およびローン契約時に貼付する印紙代です。
・固定資産税、都市計画税
不動産の所有者に対して毎年かかる税金となりますが、年税額に対して、引渡し日を境に日割清算することになります。
・不動産取得税
不動産を取得する際に課税される税金です。
・登記費用
所有権移転登記やローン借入に伴う抵当権の設定に関わる登録免許税、司法書士への報酬が必要になります。
その他、住宅ローンを借入するための費用、管理費や修繕積立金などの清算金、場合によってはリフォーム費用などがかかる場合もあります。
3.物件探し・現地見学
不動産購入にあたってはできるだけ多くの物件情報を収集することが大切です。インターネットや住宅情報誌、折り込みチラシをこまめにチェックしておくとよいでしょう。
その中でもインターネットの物件検索サイトは、たくさんの情報の中から希望条件にあった物件を機能的に探せるため、効率よく物件情報を収集することができます。
気になる物件があったら、積極的に物件見学に行きましょう。
現地見学でしかわからない日当りや、建物や設備の状態などを確認することができます。また、現地見学の際には、学校・病院・スーパーなどの周辺施設もチェックしておきましょう。
◆現地見学のチェックポイント◆
・最寄駅までのアプローチ
・その他周辺施設(スーパー、公園、病院など)
・教育施設(小学校・中学校、学区)
・交通機関や周辺道路の混雑状況
・駐車場、駐輪場の利用のしやすさ
・日当たりや風通しの状況
・内・外装の汚れやヒビ割れの状態
・収納スペースの状況
・換気や水まわりの設備状況
・リフォームや増改築の必要性 など
4.購入申込・売買契約
購入物件が決まったら、売主に不動産購入申込書を提出します。それを受けて、不動産会社は代金の支払い方法や引渡し時期、その他売買に関する具体的な諸条件を、売主との間で調整を行います。
売買契約の条件がまとまれば、場所や日時調整を行い、売買契約の手続きへと進みます。
不動産売買契約書に署名・捺印し、手付金を支払うことで不動産売買契約が締結されます。
不動産売買契約書は売主・買主双方の権利や義務が記されており、万一契約内容に違反することがあると、違約金の支払いが発生することも考えられるので、事前にしっかりと内容を確認しておくことが重要です。
【売買契約時必要なもの】
・手付金
・収入印紙
・仲介手数料
・印鑑
・身分証
5.住宅ローンの申込
住宅ローンには様々な種類があり、どの種類・商品を利用するかは取得する物件や条件、および今後の生活設計によって変わってきます。
【住宅ローンの種類】
・フラット35
住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して、提供している全期間固定金利の住宅ローン。
・民間金融機関の住宅ローン
銀行、信用金庫、生命保険会社、ノンバンクなどの民間金融機関が提供している住宅ローン。
・財形住宅融資
勤務先で財形貯蓄をしている人を対象とした住宅ローン。
一般的にフラット35や財形住宅融資などの公的融資より、民間金融機関のほうが融資を受けられる条件は緩く設定されていますが、金利や返済方法がローン商品によって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。特に、購入と売却を同時に進める買い替えの場合、手続きなどに専門的な知識が必要になるケースがありますので、不動産会社に相談することをおすすめします。
当社でも、ご希望に沿った返済プランのアドバイスをさせていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。
【ローン申込時に必要なもの】
・住民税決定通知書
・重要事項説明書、不動産売買契約書の写し
・住民票
・収入証明書
・実印
・印鑑証明書
・収入印紙
※ローン申込み時に必要なものは金融機関によって異なります。
【金利の種類】
・変動金利型
金融情勢の変化に合わせて金利が上下する型のローン。
原則として金利は半年に一度見直されますが返済額は借入から5年間は一定となり、5年ごとに返済額が調整されます。
・固定金利型
金融情勢がどれだけ大きく変化しようと借入金利は上下することなく変動しません。
完済するまで借入金利が変わらない全期間固定金利型のローンです。
・固定金利選択型
借入から一定期間を固定金利とし、設定した固定金利期間が終了した時点で、再度、固定金利型と変動金利型を選択する型のローン。
融資期間により商品の内容は異なります。
6.残代金決済・引渡し
買主と売主の双方で売買契約時に取り交わした「物件状況等報告書」「設備表」などの記載通りの状態か引渡し前に確認します。
決済および引渡し当日の流れは、「登記申請の手続き」を行い、「残代金支払い・固定資産税等の精算」をして「購入不動産の引渡し」となります
【決済時に必要なもの】
・印鑑証明書
・住民票
・身分証
・残代金
・登記費用
・実印
・銀行印、通帳
※上記は代表的なものになります。
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